コンクリートは、人間が作った石。つまり「人造石」であり「文明の岩」とも言えるものです。
ビルや橋、ダム、トンネルなど、私たちの周りには多くのコンクリート製の構造物があふれています。
簡単に言うと、コンクリートはセメントに水や砂、砂利などを混ぜたものです。
「えっ?コンクリートとセメントって同じものかと思っていた」と言う方もいらっしゃるかもしれませんね。
「セメント」は、コンクリートを作るための1つの材料で、石灰石などを焼いてから粉にしたものです。水を混ぜると固まる性質を持っていて、モノとモノをくっつける「のり」のような役割をする素材です。
セメントペースト
コンクリートの表面をキレイに仕上げるひび割れの補修など
モルタル
床や壁など、表面をキレイに仕上げる
レンガやタイルの継ぎ目の埋め合わせなど
コンクリート
ビル・橋・ダム・トンネル・港湾・空港などの建設
「セメント」の原料には、「石灰石」・「粘土」・「けい石」・「酸化鉄原料」・「石膏」などがあり、原料のほとんどは日本国内で手に入るものです。 多く使われる「石灰石」の鉱山は、中国地方や九州地方に数多くあるそうです。
しっかりと丈夫なコンクリートを作るには、全ての段階がとても大切です。一般的にはあまり知られていない部分だからこそ、その品質管理体制にも目を向けていきたいですね。